設立理念

蓮田市には潜在的に多くの精神障害者が存在している。過去に精神疾患を患った人、今まさに精神を病んで苦しんでいる人がいる。国勢調査で1000人に24人は精神障害者がいるとされる。蓮田市の人口6万人強からも、蓮田市の精神障害者の人数は1000人強と予想できるが、精神障害者福祉手帳取得者はわずか200人弱である。世界的にノーマライゼーションの流れが加速する中、蓮田市内には精神障害者に対する差別や偏見がいまだ根強く存在する。精神障害者の家族・親族が、周囲の人から差別や偏見を受けることを恐れ、身内の障害を周囲に明らかにすることすらできない。当会は精神障害者やその家族・親族が偏見や差別を受けることなく、精神障害者が自立(自律)できる地域社会を築くことを目的とする。

関係者が情報を共有し、精神障害者が有効な社会資源を確実に得られる地域社会であることが望ましい。当会は、精神障害者が権利で認められた社会資源を確実に得られるよう、互いに支え合い、助け合う場を確保する。精神障害者は権利を主張するだけでなく、障害を乗り越えて生きようと努力する義務を果たすことが大切である。当会は、精神障害者一人一人が、自分らしく、生きがいを持って生きられるよう、切磋琢磨する時間を確保する。

特に留意すべきは、今、この瞬間も、精神障害を有するのがわからず、苦しんでいる人が必ずいるであろうということである。当会は、このような人々の診断が遅れることなく、早期に治療を受けられ、回復されるよう、地域社会に精神保健福祉の必要性を訴える活動を行う。

※2012年3月頃に、この設立理念を作成致しました。下図を参照頂くとわかりますが、当時(2012年)の精神障害者保健福祉手帳の交付件数は302人であり、上記の記述の「200人弱」というのは誤りでした。訂正させて下さい。大変申し訳ございません。