埼玉県蓮田市精神障害者当事者会「そよ風」 2019年度 第07回(通算第63回)定例会
≪スローガン≫『一人では心細いですね?大丈夫。みんなでハッピーになりましょう!』
【開催日時】2019年10月19日(土)、13:00~16:00
【開催場所】蓮田市図書館、和室
【今回の流れ】①「わかちあいについて」の読み合わせ(流れ・目的・ルールの確認)→②自己紹介→③今後の予定、報告・連絡・相談→④わかちあい ※随時、休憩をとりました。
①「わかちあいについて」の読み合わせ
わかちあいについて
― 流れに沿って、目的を共有し、ルールを守って、楽しくやりましょう ―
≪わかちあいの流れ≫
ファシリテーター(進行役)がわかちあいの流れや目的やルールを確認する。
適宜、休憩をとる。
①.流れの確認
②.目的の確認
③.ルールの確認
④.自己紹介:〇名前 または ニックネーム。
〇自分の抱えている障害。
〇簡単な趣味・興味。
〇報告・連絡・相談。
⑤.皆で話し合いたいテーマがあれば話し合う。
⑥.最後に参加しての感想を話す。
≪わかちあいの目的≫
~一人では心細いですね?大丈夫。みんなでハッピーになりましょう!~
日本の総人口1億2644万3千人のうち、平成30年版障害者白書によると、精神障害者の人数は392万4千人で、その割合は約3.1%。平成28年度の蓮田市の人口6万2千465人の3.1%は、1939人。それだけ精神障害者がいると推測される。平成28年度の蓮田市の精神保健福祉手帳保持者はわずか439人で、あと1500人の精神保健福祉手帳不保持者がいることが推測される。世界的にノーマライゼーションの流れが加速する中、蓮田市内には精神障害者に対する差別や偏見がいまだ根強く存在する。精神障害者の家族・親族が、周囲の人から差別や偏見を受けることを恐れ、身内の障害を周囲に明らかにすることすらできない。当会は精神障害者やその家族・親族が偏見や差別を受けることなく、精神障害者が自立(自律)できる地域社会を築くことを目的とする。
≪わかちあいのルール≫
1.この当事者会では、皆が同等・対等の仲間です。
2.一人ずつ順番に。発言は強制しません。パスもあり。
3.今はダメでも後回しでお話しできるかもしれません。
4.全員が均等に発言できるように心がけましょう。
5.他者の発言中は割り込まず、言いっぱなし、聞きっぱなし。
6.個人的な非難・批判・意見は避けましょう。
7.討論・議論する場ではありません。
8.話し合いの内容は外部へ持ち出さないようにしましょう。
②自己紹介(名前もしくはハンドルネームと、近況報告) ☆参加者 4 名
③今後の予定、報告・連絡・相談(☆そよ風、〇蓮障連)
☆2019年11月16日(土)「そよ風」定例会開催予定(13:00~16:00(開場13:00)、図書館、和室)。
〇2019年12月08日(日)障害者週間「ふれあいかがやきステージ」(14:00~15:30、ハストピア)。
☆2019年12月21日(土)「そよ風」定例会開催予定(13:00~16:00、図書館、和室)。
〇2020年02月08日(土)市民公開講座(ハストピア多目的ルーム)。
④わかちあい
☆みんなでハッピーになれるよう、様々なことを一緒にわかちあいましょう。
☆今回のファシリテーターは「モアイ」さんです。わかちあいのテーマを1つ挙げさせて下さい。「今後、そよ風の会員がピアサポーターとなっていくには、どのようなことを学ぶべきか。」
≪目標≫精神障害者やその家族・親族が偏見や差別を受けることなく、精神障害者が自立(自律)できる地域社会を築く為に、情報を確実に得られるよう、互いに支え合い、助け合う場を確保する。
互いに支え合い、助け合うには各会員の資質を高めることが必要となるでしょう。そのためのワークとして、今までに
- 「はじめの一歩(リフレーミング)」 ●「アサーション」●「バウンダリー」
- 「スティグマ」 ●「ピア」 ●「コミュニケーション」
をやりました。今回は「エンパワメント」を学びました。
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エンパワメント(Empowerment、「湧活[ゆうかつ]」:「権限移譲」や「能力開花」と訳される)とは一般的には、個人や集団が自らの生活への統御(とうぎょ:まとめ支配すること)感を獲得し、組織的、社会的、構造に外郭 (がいかく:外部を囲むかこい)的な影響を与えるようになること、人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き出させることと定義される。対義語はディスエンパワメントで、エンパワメントされていない状態をいう。
先住民運動や市民運動としてのエンパワメントは、20世紀を代表するブラジルの教育思想家であるパウロ・フレイレの提唱により社会学的な意味で用いられるようになり、ラテンアメリカを始めとした世界の先住民運動や女性運動、あるいは広義の市民運動などの場面で用いられ、実践されるようになった概念である。
エンパワメントの概念が焦点を絞っているのは、人間の潜在能力の発揮を可能にするよう平等で公平な社会を実現しようとするところに価値を見出す点であり、たんに個人や集団の自立を促す概念ではない。
エンパワメント概念の基礎を築いたジョン・フリードマンはエンパワメントを育む資源として、生活空間、余暇時間、知識と技能、適正な情報、社会組織、社会ネットワーク、労働と生計を立てるための手段、資金をあげ、それぞれの要素は独立しながらも相互依存関係にあるとしている。
地方自治や弱者の地位向上など下から上にボトムアップする課題を克服していく上で、活動のネットワークが生み出す信頼、自覚、自信、責任等の関係資本を育むことが、エンパワメント向上の大きな鍵とされている。
保健医療福祉、教育、企業活動などにおけるエンパワメントには、人は誰もがすばらしい力を持って生まれ、生涯にわたりそのすばらしい力を発揮し続けることができるという前提がある。そのすばらしい力を引きだすことがエンパワメント、ちょうど清水が泉からこんこんと湧き出るように、一人ひとりに潜んでいる活力や可能性を湧き出させることがエンパワメントである。
医療や福祉、教育などの実践では、一人ひとりが本来持っているすばらしい潜在力を湧きあがらせ、顕在(けんざい:はっきりあらわれて存在すること)化させて、活動を通して人々の生活、社会の発展のために生かしていく。また、企業などの集団では、社員一人ひとりに潜んでいる活力や能力を上手に引き出し、この力を社員の成長や会社の発展に結び付けるエネルギーとする。これが組織、集団そして人に求められるエンパワメントである。
エンパワメントには3つの種類がある。セルフ・エンパワメント(自分力エンパワメント)、ピア・エンパワメント(仲間力エンパワメント)、コミュニティ・エンパワメント(組織力、地域力エンパワメント)である。これらを組み合わせて使うことがエンパワメントの実現に有効であり、「エンパワメント相乗モデル」という。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。)
※エンパワメントについて説明しているサイトは多々ある。ここで用いられた「湧活[ゆうかつ]」という言葉も広辞苑には存在しない。内容が正しいか間違っているかを検証するより、エンパワメントを理解しやすくまとめた文章として利用する方が良いと判断した。
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☆ダニエル・ピンクは、その著書「モチベーション3.0」で、モチベーションを「ワクワクするような自発的動機づけ」とし、モチベーションを「自分の内面から湧き出る「やる気!(ドライブ!)」に基づく基本ソフト(OS)で、活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!(ドライブ!)」の基本形」としている。モチベーション自体は「動機づけ」という意味ですが、モチベーションの説明に使われた「やる気!(ドライブ!)」がエンパワメントに近いものと思われます。
☆人は誰もが素晴らしい力を持っていて、その力を引き出すことがエンパワメントであるということですが、精神を患った自分もエンパワメントを自覚して生活していこうと思います。
☆精神保健福祉におけるエンパワメントは、「人は誰もがすばらしい力を持って生まれ、生涯にわたりそのすばらしい力を発揮し続けることができる」という前提に基づき、「そのすばらしい力を引き出すことがエンパワメント、ちょうど清水が泉からこんこんと湧き出るように、一人ひとりに潜んでいる活力や可能性を湧き出させること」だと思われます。「一人ひとりが本来持っているすばらしい潜在力を湧きあがらせ、顕在化させて、活動を通して人々の生活、社会の発展のために生かしていく」ことは非常に大切だと思います。私たちがサポート能力を駆使する以前にエンパワメントを有していないと、ディスエンパワメントの状態で、相手をサポートしようと、無理することにもなりかねません。自らもエンパワメントを有し、自分と相手のエンパワメントを意識しながら、サポートに携わりたいと思います。
★ちなみに、今後の学びの予定は、
- ストレングス
- リカバリー
となっております。